2019年12月23日月曜日

ワガドゥグの街角で売られる降誕小屋光景

イスラム教徒の多いブルキナファソの国だけど、12月に入ると道端で粘土で作られたクリスマス降誕小屋の小さな置物を売る光景が目に付くようになりました。




そんな光景をカメラに収めたいと我が家の運転手にお願いしたら、ワガドゥグの聖堂横の道路沿いの一角に連れて行ってくれました。

すごいー!
聖堂横だから、規模が違うー!

いろんなバージョンの小屋が並んでいます。





友人にこの写真を送ったら、ガウディ―建築みたいね、ですって。確かに!

飼い葉桶の中の赤ちゃんのイエス様にマリア様にヨゼフ様、そして3人の博士に羊飼いたちの粘土の人形もずらーっと並んでいました。なんだか、南仏で買ったドロ人形のクリスマスの人形を思い出します。もう15年も前のことです。

ブルキナファソはブロンズの置物制作も盛んだから、ブロンズのクリスマス人形も見つけました。
コンゴのキンシャサでは木彫りのクリスマス人形が素敵でした。(これは、日本に持って帰りました。)
更にさかのぼって、中央アフリカのバンギでは、べニア板と藁屋根の素朴な降誕小屋が町角に積み上げられて売られていましたっけ。(素朴過ぎて、またちょっとかさばるものだったので、子どもたちと記念撮影した後、バンギの知人に残して帰りました。)
懐かしい思い出です。

町角のクリスマス降誕小屋を売っている傍で、プラスティック製のモミの木も売られています。

キンシャサみたいに大型のクリスマスツリーの装飾を見かけないなあとちょっとがっかりしていたら、日用雑貨の大型チェーン店(アフリカだけ?)ORCA近くの交差点に電飾の立体の大きなクリスマスツリーがそびえ立っていました。でも昼間だから、明かりが灯るでもなく、危うく見過ごすところでしたが。
ほら!結構大きな電灯クリスマスツリーです。てっぺんには星が付いています。




夜の外出は控えている(治安上)ので、明るく緑に光る(想像・・)イルミネーションを観られず残念!

我が家にはもう子どもがいないから、ワガドゥグの我が家にはクリスマスの飾りはありません。

2019年12月11日水曜日

イエネンガ姫の椅子

ワガドゥグはすっかり乾季で、雨が一滴たりとも落ちてこず、町中が埃だらけで霞んでいます。
我が家の運転手さんは、ダウンジャケットを羽織って襟巻をして首を隠し、マスクをしてやってくるようになりました。日中に外に出ると日差しは相変わらず強く暑いですが、明け方は冷え込むようになりました。この2,3日で就寝時のエアコンが不要になりました。そして、あちこちで埃にやられて感染症で発熱している人の話を聞きます。


さて、明日の12月11日は、ブルキナファソの独立記念日です。
今年は、この国の古都、テンコドゴTenkodogoで(モレ語で”古い土地”と言う意味だそうです。)式典が開催されるのだそうです。
式典では古式ゆかしい戦闘の出陣式が再現されると聞きます。しかも、今年はTenkodogoで見られるのです。
Tenkodogoは、リアレが狩猟をして独りで住み、イエネンガ姫と結婚してからも暮らし続けた場所です。
ワガドゥグから南東に車で3時間ほどの所にあり、ブルキナファソの治安のことを考えると現時点では訪ねることは難しいようです。
来年の独立記念日の式典は、また違う都市で開催されるそうです。
Tenkodogoを訪れてみたかったなあ。

先月、日本から一人の若者がワガドゥグの我が家にやってきました。
神戸で”moja”というアフリカの骨董品を扱うお店、ギャラリー、カフェを経営するかたで、ワガドゥグより南西に車で6時間ほど離れたところに現地の人と買い付けに行くという話でした。
そして、ワガドゥグに戻ったかれからいただいたお土産にわたしはもう天にも昇る思いでした!
それは、イエネンガ姫様式の椅子だったのです!




長さ45cm、幅16cm、高さ13cm。4本足。
ちょっと低めの椅子ですが、イエネンガ時代の様式の椅子だそうです。
お尻二つの山の部分がちょうど椅子の丸い部分の中央にどっかりはまって落ち着きます。
実際にイエネンガ姫が座った椅子と言うわけではありませんが、イエネンガさんの時代はこんな椅子に座っていたのだなと思うと感動です。

わたしの愛してやまないイエネンガ姫!
イエネンガヒメ~、イエネンガヒメ~、と呪文のように唱えていたら、こんな椅子までわたしのところにやってきました。
ありがとう、mojaさん。

今の現状ではTenkodogoに行くことはできないけど、いつか、いつか、きっと行ける日が来ると信じましょう。


2019年12月10日火曜日

自作自家用車に乗るイカした兄さん



12月7日、土曜日の午後も遅い頃、わたしたちは車でサアーバからワガドゥグ中心部に向けて移動していました。

夫の一声で、右の車線に目を移すと、こんなものが!

ブリキを溶接した手作り感いっぱいの4輪車が颯爽と走っているではありませんか。
車体の後ろには四角い黒のバッグがピタッとくっ付いて、そこからアンテナっぽいスティックが突き出ているのは何?
車のボディフロントに取り付けられたPCマイクみたいなのは何のため?
(実用のためなのか?おあそびなのか?)
車のフロントグラスは曇ってて見えないじゃん?
突っ込みどころはいくつかありますが、シンプル極まりない車です。

小さい頃、ポンコツグルマ、という呼び方をしていたのを思い出します。
まるで、工作で、ブリキ板やら車輪やらハンドルやライトに車軸やら、おっと忘れちゃいけないエンジンやらを買い集めて、自分で頭ひねって工夫して出来上がった愛車ですー!
~と体中で幸せ感オーラを発しながら乗っている誇らしげなお兄さん!


夫が、車の窓を開けて、叫びました。
写真、とってもいいかーい!
イカした兄さんは、片手をハンドルから話して、親指を突き立てました!
OK!
これは、夫が撮った写真です。




颯爽と走り去ったお兄さんの笑顔は、元シャネルズのボーカル、鈴木雅之にそっくりのおひげの似合う人でした。

なぜだか、かれのカバー曲CDの中の ♪涙くん、さよなら♪ がわたしの頭の中で流れてきて、夕暮れ間近のワガドゥグがオシャレな街に変わったようでした。