2019年12月11日水曜日

イエネンガ姫の椅子

ワガドゥグはすっかり乾季で、雨が一滴たりとも落ちてこず、町中が埃だらけで霞んでいます。
我が家の運転手さんは、ダウンジャケットを羽織って襟巻をして首を隠し、マスクをしてやってくるようになりました。日中に外に出ると日差しは相変わらず強く暑いですが、明け方は冷え込むようになりました。この2,3日で就寝時のエアコンが不要になりました。そして、あちこちで埃にやられて感染症で発熱している人の話を聞きます。


さて、明日の12月11日は、ブルキナファソの独立記念日です。
今年は、この国の古都、テンコドゴTenkodogoで(モレ語で”古い土地”と言う意味だそうです。)式典が開催されるのだそうです。
式典では古式ゆかしい戦闘の出陣式が再現されると聞きます。しかも、今年はTenkodogoで見られるのです。
Tenkodogoは、リアレが狩猟をして独りで住み、イエネンガ姫と結婚してからも暮らし続けた場所です。
ワガドゥグから南東に車で3時間ほどの所にあり、ブルキナファソの治安のことを考えると現時点では訪ねることは難しいようです。
来年の独立記念日の式典は、また違う都市で開催されるそうです。
Tenkodogoを訪れてみたかったなあ。

先月、日本から一人の若者がワガドゥグの我が家にやってきました。
神戸で”moja”というアフリカの骨董品を扱うお店、ギャラリー、カフェを経営するかたで、ワガドゥグより南西に車で6時間ほど離れたところに現地の人と買い付けに行くという話でした。
そして、ワガドゥグに戻ったかれからいただいたお土産にわたしはもう天にも昇る思いでした!
それは、イエネンガ姫様式の椅子だったのです!




長さ45cm、幅16cm、高さ13cm。4本足。
ちょっと低めの椅子ですが、イエネンガ時代の様式の椅子だそうです。
お尻二つの山の部分がちょうど椅子の丸い部分の中央にどっかりはまって落ち着きます。
実際にイエネンガ姫が座った椅子と言うわけではありませんが、イエネンガさんの時代はこんな椅子に座っていたのだなと思うと感動です。

わたしの愛してやまないイエネンガ姫!
イエネンガヒメ~、イエネンガヒメ~、と呪文のように唱えていたら、こんな椅子までわたしのところにやってきました。
ありがとう、mojaさん。

今の現状ではTenkodogoに行くことはできないけど、いつか、いつか、きっと行ける日が来ると信じましょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿