2019年9月30日月曜日

ワガの街に翻るべべマントのモトマダム

べべマントにモトマダム???
わたしの造語ですが、おいおい説明していきましょう。

モトマダム(バイクを運転するマダム)の続編です。

おぶい布に赤ちゃんを背負って颯爽とモト”moto”で走行するマダムたちの間で、ひときわ目立つファッション(と言ってよいのか?)があります!
それが、「べべマント」です。
私が勝手にネーミングしたものですが、"bebe"、赤ちゃんをおぶい布で背負って、その上にふわりと布地(多分、正方形)をかぶせて赤ちゃんを保護するものです。

だいたい、マダムたちはべべマントを片方の肩に掛けて、もう片方は脇の下にくぐらせて黄金バット(古い表現にどれだけの方が理解してくれるか・・)のようにマント風にして赤ちゃんを覆います。
布地の下部は母親のお尻に敷く人が多いですが、風をはらんでふっくら膨らませて、あるいは、お尻に敷きこまなくて、マントをはためかせて走行しています。







どれも綺麗な色のマントです。
しかも、赤ちゃんの体を象徴するかのようにフリル付きだったり、毛糸のモチーフ編みを当てていたりします。
マントの大きさは150cm四方くらいでしょうか。化繊入りだと思われます。
3枚目の写真は、夫たちが担当する道路拡幅補修工事のタンソバ道路です。



助手席に座る女性もべべマント!
フリル付きだし、鮮やかです。



べべマントのベロ(自転車)マダムだっています。



赤ちゃんの保護のためのべべマント。
フリルを付けたり、刺しゅうをしたり、毛糸のモチーフ編みを付けたり。
色合いだってきれいです。
きっと、モトにまたがるべべマダムたちの自慢のマントなのではないかなあと思うのです。母親たちのひそかな楽しみだと感じるのですが。

で、何に対する保護かというと。
我が家の博学運転手の話では、

① 太陽の光を遮る。(ごもっとも!)
② 埃から守る。(承知!)
③ 風からの防御!(??!)

風、が来ました!
なるほど。
ブルキナファソの人は、風がいろんな病気を運んでくると考えるのだなあと言うことは、昔話の聴き取りをしていても感じることです。
ウィルスを運んでくる、というより、悪い魔物(悪運)を運んでくる、と考えられているように思われます。
赤ちゃんを外の木陰に出して昼寝をさせた後、原因不明の熱が出たりすると、ああ、風が悪いものを運んできたのだ、と言って、顔や腕に傷をつけて、そこに煮詰めた薬などの生薬を塗り込んで病気を治した(悪霊を退治した?)という話をここの人から聞いたことがあります。
だから、エアコンの風も体に良くないのだと運転手は言うのです。
確かに。日本でも昔の人たちはそう言っていましたっけ。
96歳のわが父も、扇風機はもちろん、エアコンも体に良くないのだ、お前たちのためだ、と言って、エアコンを取り付けてくれなかったことを思い出します。

ということで、ファッショナブルな赤ちゃん防御マントでワガドゥグの町は、今日も華やかです。

ワガの街にあふれる赤ちゃん連れのモトマダム



ワガドゥグの街には本当にたくさんのモト、”moto”が走っています。
フランス語でバイクのことを、”moto”と言います。
大きな道路にはモト走行専用レーンが取り付けられていますから。

こんなふうに赤ん坊を背負ったモトマダムの雄姿も当たり前のごとく見られます。




ふつうは、おぶい布地から赤ちゃんの頭と足の先だけ出して、あとはすっぽり布地にくるみます。
両足は広げて母親の腰上左右に固定させ、頭だけ出してくるりと包むのです。
この姿勢に文句を言って泣き叫ぶ赤ちゃんなんて見たことがありません。
それくらい居心地がいいのでしょう。

こんな、家族総出のバイクにも出くわします。




赤ちゃんのおぶい布は少々垂れ気味で可哀そうになりますが、赤ちゃんは平和そのものです。パワフルですねー!
一家4人でお出かけです。

路線バスを見かけないし、モトは庶民の必需品なのでしょう。

我が家の運転手もコックさんも、夫の事務所に勤務する人たちもモト通勤です。夫の運転手は、ベロ("velo"。フランス語で自転車のことです。)で通勤してきますが、彼が真っ先に実現したい夢は貯金してモトを買うことだそうです。
ベロ”velo”を持って、次にモト”moto”を手に入れて、そして、いつかは自家用車を持ちたいと思っているのでしょう。

しかし、ヘルメットをかぶっている人は皆無!!!
せめても、子どもたちには防空頭巾みたいなものをかぶせてやってほしいものです。

2019年9月24日火曜日

ガーナからのイエネンガ姫の絵本






"Yennenga  La Princesse de Dagomba"

「イエネンガ  ダゴンバのお姫様」

ガーナの出版社から出された、ガーナ人の作、絵の絵本をこちらで見つけました。
この絵本をワガドゥグ在住の友人からプレゼントされたのです。

そのあと、地元の人たちのグランバザールへ行き、ブロンズ像を売る店が集まる区画まで行って、こんなブロンズ像まで入手しました。
20cmちょっとの高さのイエネンガ姫像です。




絵本屋ブログにつづったイエネンガ姫の絵本についての紹介記事は、こちらです。

ブログ: L’éléphant vert
投稿: イエネンガ姫の絵本を見つける
リンク: https://lelephantvert.blogspot.com/2019/09/blog-post_23.html

2019年9月21日土曜日

満月の中に見えるもの~アフリカ編

9月13日は、日本では”中秋の名月”でした。
今でも日本で、お団子やすすきを供えてお月見を楽しむ家庭がどのくらいあるのでしょうか。

今月半ばに、絵本屋ブログのほうに、世界の「満月の中に見えるもの」について書きましたが、この前、30年近く前に私たち家族が滞在した中央アフリカ出身の30歳代の男性が、代々伝わる、祖父母から聴いたというお月さまの話を披露してくれましたので、こちらのブルキナ通信のほうで、「満月の中に見えるもの~アフリカ編」としてまとめてみようと思います。




わたしは毎週水曜日に夫の事務所を訪ねて秘書の女性にブルキナファソに伝わる話を聴いています。

あるとき、この国の一番大きな部族、モシ族に属するこの女性に、月の中に何が見えると思ってるのかと尋ねました。
かのじょは、満月の中に我が子におっぱいを含ませる母親がいると言い伝えられているのだとこたえました。

以前暮らしたコンゴ民主共和国のキンシャサで、当時、法学部に在籍して日本語も学んでいた男子学生に訊いたところ、かれは、満月の中に子どもを肩に載せている母親がいると言いました。

また、トアレグ族でマリ共和国出身の女性からは、満月の中におばあさんが繕い物をしている姿を見ると言うのです。
遊牧民族のかれらの住居であるテントの破れを繕っているのでしょうか。かれらの生活背景を感じました。

そんな月にまつわる話をわたしたちがワガドゥグの事務所でしていたことを、一人の技術者の男性が聞いていたのでしょう。かれは、学生としてブルキナファソに渡るまで、中央アフリカで生まれ育ってきた30代の男性で、2人の子どもの父親でもあります。わたしは、今週の水曜日に事務所を訪ねたときに、中央アフリカでは満月の中に何が見えると言い伝えられているのかとかれに尋ねました。
かれは、満を持したようににっこり笑って話し始めました。

ある日、一人の女性が背中に赤ん坊を背負い、頭に畑からの収穫物の入った籠を載せて、犬を引っ張って、夕暮れ時に畑仕事を終えて家に帰っていました。彼女は、畑で収穫作業をする間、作物を他の家畜から守るために犬をいつも連れて行くのでした。
この日も、夫は、いつものように畑から帰ってくる妻と子どもを家で待っていましたが、妻も子どもも犬も帰ってきませんでした。
夫は、あちこち探しまわりましたが、とうとう見つけることができず、長い時間が過ぎていきました。
そうして、ある晩、ふっと満月を見上げると、夫はそこに行方の分からなくなっていた妻の姿を見つけたのです。子どもを背負って、頭に籠を載せて、犬を連れた妻がまさしく月にいたのです。
夫には、妻も子どもも月に行ってしまったのだと思えました。
それから、中央アフリカの人たちは、月の中に、頭に籠を載せ、背中に赤ん坊を背負い、犬を連れた一人の女性の姿を見るようになった、ということです。


わたしがアフリカで月の話を聞いたのは、まだ4地域でしかありませんが、どの話も女性が中心となっています。
どれも興味深い話です。
アフリカにはいったい、どんな月の話が存在するのでしょう。

ふっと思い出したのが、日本の昔話「竹取物語」です。
月に戻って行ったかぐや姫の話をもう一度読んでみたくなりました。


続編~1個のバオバブの実からの贈り物

前回のブログ、”1個のバオバブの古い実”の続編です。

昨日午後、仕事を終えた我が家のコックさんが、鍋に”お猿のパン”(バオバブの実)の中身だけを取り出して鍋に入れているからそのままにしておくように、と言い残して帰っていきました。

そして、今日の午前中。
かれは、一晩水に漬けて柔らかくなったお猿のパンの果実からバオバブの種を取り出したあと、薄茶色に変色して繊維張った中身だけを千切って、水としょうがの粉末(ワガドゥグで売られている)と砂糖1匙を混ぜて火にかけました。そして、沸騰するまで混ぜ、沸騰したら直ぐに火から下ろし、ざるで濾してなめらかなジュースにして、冷蔵庫で冷やし、午後になってごちそうしてくれたのです。




古い果実だからジュースの色は茶色になったけど、新しいのだったら白いジュースになるよ、ということです。
ちょっと乳酸飲料のようで、とってもおいしかった!

ここの人たちは、ショウガジュース、ビサップジュースをよく飲みますが、ショウガジュースでなくても、必ずショウガと砂糖をたっぷり入れてジュースを作ります。バオバブの果実はすでに甘いので、今日は果実1個につき砂糖1匙だけを入れたと、コックさんは言いまいた。
ショウガは喉にいいし、体を温める効果があると聞きますが、本当にここの人たちはショウガの摂取量が半端ないです。ショウガの粉末が売られているくらいですから。

余談ですが。我が家の子どもたちも、幼い頃からショウガ湯が大好きで、”しょうがない子の飲むショウガ湯”と我が家で言っていて、年中、ショウガ湯粉末パックを常備していましたっけ。


で。バオバブの種はどうなったかというと。



コックのおじさんは、種をきれいに洗って、干してくれていました。
ざっと数えても、200個はくだらない!とびっくり仰天。
想像したより、2倍の数の種が入っていたのです。
(ところが後でじっくり数えてみると、なんと400個弱も!想像の4倍でした!)
あの、長さ17cmの手のひらサイズのラグビーボールの実が打出の小槌に見えてきました。

種は生き物だから、火にかけたら死んでしまうからね。
はい、知っとります。
でも、お日さまに当てて十分乾燥させるのだよ、とコックさんからの注意事項です。

小豆というより、大ぶりの大豆ですね。というより、モリっとしてるから小ぶりのそら豆に近いかも。色は茶色ですが。
表面はざらざらしてつやつや感ゼロです。
ほら、この通り。




夢にまで見た、バオバブの種子。
こんなにザクザク手に入りましたー!!!

乳酸飲料のような栄養たっぷりのバオバブジュースに、バオバブの種子。
今日は思いもかけず、あの1個のバオバブの実からこんな贈り物をもらったのです。

2019年9月20日金曜日

バオバブの実~Pain de Singe~から種を採る




一見、ほっかほかの石焼き芋のように見えますね。

これは、”Pain de singe ”。
お猿のパン、といわれる、バオバブの実です。
長さ17cmほど。まさに手のひらサイズのラグビーボールです。

昨日、夫の事務所を訪ねると、昨季に採れた古いバオバブの実を持ってきたよ、と秘書の女性が見せてくれました。
わたしが、バオバブ、バオバブ~バオバブの種が欲しい~と言い続けていたからでしょう。きっと、バオバブの種を採るために持ってきてくれたのです!

乾燥しているので、殻はとても硬くて、ハンマーみたいなものでぽんと叩いて割ってくれました。ちょっと古いから、こんな風に果実にひびが入って変色しているけど、新しい果実は白いのよ、と説明してくれました。
皆で味見をしてみましたが、乾燥しきっていて、繊維があって硬いだけでしたが、ほんのり甘みが残っていました。




今は雨季もほとんど終わりかな。
バオバブの黄色の花(・・と書いてはいますが、実際わたしはまだ花を見たことがない・・)も終わりに近づき、木に繁った葉っぱは少しずつ落ちていき、緑色の実が結実し始めている頃だと、我が家のコックさんから聞きました。
12月頃まで待って実が茶色く色づいたものから順に採って、殻を割って白い実を食べるのだそうです。2月頃までがバオバブの果実の旬のようです。次のバオバブの果実の時季が来るのが楽しみです。

その茶色く色づいたバオバブの殻を割って出てきた中身の白い果実を粉末にしたのが、これです。




この黄色い蓋の容器に入っているのが、”Poudre de Pain de Singe”(お猿のパンの粉末)で、下に”健康のために”、ともつけ添えられています。
(上に載っている容器は、モリンガの葉っぱの粉が入ったものです。バオバブの葉っぱの粉末も売られていて、健康食品オンパレードのブルキナファソです。)
粉を匙に少量取ってパフっと口に入れると、甘酸っぱい味が口に広がります。ビタミンたっぷりと言った感じです。
さらに、果実の粉を小麦粉と混ぜて固めた、ちょっと硬い落雁(らくがん)のような、”お猿のパン干菓子”が町の小さなお店あちこちで安く買えるようです。子どもや年寄りのおやつにぴったりです。
この”お猿のパン”は、胃腸をきれいにする働きがあるのだそうです。もちろん、いろいろなビタミン、ミネラル成分も豊富そうです。


さて、冒頭の、昨季の乾燥し切ったバオバブの果実を少しずつ噛んでいたら硬いのが歯に当たりました。
それがバオバブの黒い種です。一個の果実の中に一体何個の種が入っているのでしょう。
何十個とあるように思います。




バオバブの種は、スイカの種より一回りほど大きくて、小豆のように丸っとしています。
これを土に埋めると雨季のころだと、1,2週間で発芽するのだそうです。

ワガドゥグで植木鉢を見つけて、土を入れて、バオバブの木を育ててみようと思います。
1年間でどのくらい大きくなるのでしょう。


2019年9月9日月曜日

続・雨季の月面ゴルフ場に咲く花たち

ワガドゥグのゴルフ場は、わたしたち年代には紛れもなく、”月面ゴルフ場”ですが、ちょっと若い世代の間では、”火星ゴルフ場”なのだそうですよ。
月面着陸の話題で盛り上がり、大阪万博で”月の石”見たさで行列を作った世代と、火星探査機により火星がより身近になった世代の差ですかね。

さて、草木も育たない(セミが鳴いているのを聴いた木に、乾季でも緑の葉を見ることはできましたが)と思っていたゴルフ場にも雨が降り、バンカーは池と化し、いたるところに緑が吹き出しています。そのバンカー池に、自転車で水汲みに来ているおばちゃんたちの姿も見かけます。
それに、5番ホールの空き地(OBスペース)だったところは、なんと数か月でとうもろこし畑に変わっていてとうもろこしの穂がたわわに実っているではありませんか!
となりのトトロで、一晩にしてドングリの芽がぐんぐん伸びて感動するさつきとメイの場面を思い出します。


ここで、わたしが苦心してプレイ中に撮ったゴルフ場の草花の写真を数枚載せましょう。


ワガドゥグのオオイヌノフグリもどき(勝手に、ブルキナフグリと命名)はさらにこんもり、大きくなってあちらこちらに出現しています。













少々見えにくいですが。
ついに見つけました!
キンシャサゴルフ場にもあった、ツユクサです!
日本の紫の花より、ちょこっとだけ小ぶりですが、しっかりツユクサです。










前回でもお見せしました、白い十字架のような草にぽつりと咲く十字架型の花。
そして、ピンクの花。ちょっと、カラスノエンドウのようなマメ科の花に形は似ていますが、葉を見るとマメ科ではありませんね。
と考えると、ホウセンカの花に似てるのでした!葉っぱもそんな感じです。

そして、ワガドゥグの蜂にも出会いましたよ。
真ん中の左端です。
この国でも、良質の蜂蜜が取れます。

それに、白い蝶々と黄色い蝶々もよく飛んでいます。






これまた、見えづらいですが、日本のツバメノムギ、です!
ちょっと細身ですが、小さい頃にお馴染みだった、飛ぶ燕の形をした麦の穂。絶対に、ツバメノムギだ、と嬉しくなりました。
キンシャサのゴルフ場では決してお目にかかれませんでしたから。










こんな可憐な白い花も咲いていました。
これは5弁の花びらがあり、先ほどの十字架白花とは明らかに違いますね。葉も十字架型ではありません。













これは上のピンクの花と同じ花です。でも、ちょっと大ぶりな花でした。こうやってみると、カラスノエンドウと言うより、小型のホタルノフクロウっぽく見えます。
かわいい薄紫色がかったピンクの花です。











これまた、可憐な少し薄紫色がかった白い小さな花でした。
中央に大きめの丸い部分が出っ張っていて、その周りに花弁が10枚ほど付いています。
わたしには初めて見る、洋服に付いているボタンのような花でした。












これは、夏の海辺に向かう時によく見た砂地に咲くハマヒルガオのような花です。
小さな花ですが、ラッパ型で、朝顔のような葉のついた蔓が伸びて地面を這っています。













最後に、こんなスイートピーのような、月見草のような大ぶりの黄色い花も見つけました。
日本の月見草は、朝になるとしぼんでいましたっけ。
この花はどうなのでしょう。

日本では、夏の夕方から明け方にかけて咲く黄色い月見草。
家族で行った夏の近所の散歩を思い出します。










葉っぱがオジギソウのようにギザギザに分かれています。
ノコギリソウ?
黄色い花が目を引きました。















白い金平糖のような花も見つけました。
丸くかわいい花です。
これも、地面に這うように葉を広げていました。
今まで見た来たように、茎を地面にくっ付けて広がる植物が多いように感じます。

水が貴重な環境に生きるかれらなりの順応する姿にちょっと感動します。


それから、こんなまん丸いキノコもあちこちに顔を見せています。
おまけです。






大きいので直径5cmくらいでしょうか。
こんな三つ巴のキノコもにょっきり生えていました。
キンシャサのゴルフ場で雨季のころに見かけたキノコと同じです。
ただ、ここのは、石鎚が見えないから、鳥の卵のようにも見えます。












先週9月1日と、昨日9月8日、毎日雨が降る時期に、月面(あるいは火星)ゴルフ場で撮った写真です。(もちろん、先週も昨日もせっせと白い石をポケットに入れてお持ち帰りしました。)

サヘル地帯に入るワガドゥグでも、毎日、ジメーっとして湿度の高さを感じます。


2019年9月6日金曜日

L’éléphant vert: 一族に伝わる森鳩への恩返しの話





ワガドゥグに到着後、家探しの間に滞在したホテルの中庭に、毎朝、何羽かの鳩が集まってきていました。
日本の鳩より一回り小ぶりで、明るいグレー色をしていました。

その鳩への恩返しを続ける、あるモシ族一族の女性の話を聴き取りましたので、こちら、ワガ通信にも転載します。

日本の恩返しの昔話は、動物から人間への恩返しの話です。善い行いをすると、きっと良いお返しが来るよ、みたいな勧善懲悪っぽい面も感じられます。

ここ、アフリカの人々に伝わる話は、助けてくれた動物たちに、人間たちが孫の孫の孫…の代まで恩返しをし続ける、という真逆のような話の筋になっているところが興味深いところです。
しかも、森の動物たちを食べる習慣を持つアフリカの人々らしい恩返しの方法も興味をそそられます。

その動物たちへの恩返し話の第一弾として、どうぞ読んでみてください。
アフリカの人たちのことをまた一つ知ったように思います。
では・・・。


L’éléphant vert: 一族に伝わる森鳩への恩返しの話: ワガドゥグ暮らし初期に滞在したホテルの庭によく鳩が来ていた。(2019年3月) これもまた、夫の事務所に勤務する、モシ族のジナボさんから聴き取った話です。 この国の人たちは、鶏肉を食べるのと同じように、鳩の肉も好んで食べると聞きますが、ジナボさんの一族の女性たちは...