2019年9月21日土曜日

続編~1個のバオバブの実からの贈り物

前回のブログ、”1個のバオバブの古い実”の続編です。

昨日午後、仕事を終えた我が家のコックさんが、鍋に”お猿のパン”(バオバブの実)の中身だけを取り出して鍋に入れているからそのままにしておくように、と言い残して帰っていきました。

そして、今日の午前中。
かれは、一晩水に漬けて柔らかくなったお猿のパンの果実からバオバブの種を取り出したあと、薄茶色に変色して繊維張った中身だけを千切って、水としょうがの粉末(ワガドゥグで売られている)と砂糖1匙を混ぜて火にかけました。そして、沸騰するまで混ぜ、沸騰したら直ぐに火から下ろし、ざるで濾してなめらかなジュースにして、冷蔵庫で冷やし、午後になってごちそうしてくれたのです。




古い果実だからジュースの色は茶色になったけど、新しいのだったら白いジュースになるよ、ということです。
ちょっと乳酸飲料のようで、とってもおいしかった!

ここの人たちは、ショウガジュース、ビサップジュースをよく飲みますが、ショウガジュースでなくても、必ずショウガと砂糖をたっぷり入れてジュースを作ります。バオバブの果実はすでに甘いので、今日は果実1個につき砂糖1匙だけを入れたと、コックさんは言いまいた。
ショウガは喉にいいし、体を温める効果があると聞きますが、本当にここの人たちはショウガの摂取量が半端ないです。ショウガの粉末が売られているくらいですから。

余談ですが。我が家の子どもたちも、幼い頃からショウガ湯が大好きで、”しょうがない子の飲むショウガ湯”と我が家で言っていて、年中、ショウガ湯粉末パックを常備していましたっけ。


で。バオバブの種はどうなったかというと。



コックのおじさんは、種をきれいに洗って、干してくれていました。
ざっと数えても、200個はくだらない!とびっくり仰天。
想像したより、2倍の数の種が入っていたのです。
(ところが後でじっくり数えてみると、なんと400個弱も!想像の4倍でした!)
あの、長さ17cmの手のひらサイズのラグビーボールの実が打出の小槌に見えてきました。

種は生き物だから、火にかけたら死んでしまうからね。
はい、知っとります。
でも、お日さまに当てて十分乾燥させるのだよ、とコックさんからの注意事項です。

小豆というより、大ぶりの大豆ですね。というより、モリっとしてるから小ぶりのそら豆に近いかも。色は茶色ですが。
表面はざらざらしてつやつや感ゼロです。
ほら、この通り。




夢にまで見た、バオバブの種子。
こんなにザクザク手に入りましたー!!!

乳酸飲料のような栄養たっぷりのバオバブジュースに、バオバブの種子。
今日は思いもかけず、あの1個のバオバブの実からこんな贈り物をもらったのです。

2 件のコメント:

  1. バオバブに実があるなんて!初めて知りました。
    種を埋めて大きくなるまでどのくらいかかるのでしょうね。

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  2. バオバブの種は、”お猿のパン”といわれる実の中にわんさか隠れていました。我が家のコックのおじさんは、お猿のパン(実)を千切って一晩水に浸してから、実から種だけを取ってきれいに洗って、上のような種にしました。その後、種をよく乾燥させるのだよと言っていました。バオバブは樹齢数百年と言われていますが、種を植えてから、雨季のころだったら3,4日で、乾季のころだとしっかり水をやって1週間ほどで芽が出ると聞きます。日本でも盆栽風に室内で育てている人がいるとか!

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