べべマントにモトマダム???
わたしの造語ですが、おいおい説明していきましょう。
モトマダム(バイクを運転するマダム)の続編です。
おぶい布に赤ちゃんを背負って颯爽とモト”moto”で走行するマダムたちの間で、ひときわ目立つファッション(と言ってよいのか?)があります!
それが、「べべマント」です。
私が勝手にネーミングしたものですが、"bebe"、赤ちゃんをおぶい布で背負って、その上にふわりと布地(多分、正方形)をかぶせて赤ちゃんを保護するものです。
だいたい、マダムたちはべべマントを片方の肩に掛けて、もう片方は脇の下にくぐらせて黄金バット(古い表現にどれだけの方が理解してくれるか・・)のようにマント風にして赤ちゃんを覆います。
布地の下部は母親のお尻に敷く人が多いですが、風をはらんでふっくら膨らませて、あるいは、お尻に敷きこまなくて、マントをはためかせて走行しています。
どれも綺麗な色のマントです。
しかも、赤ちゃんの体を象徴するかのようにフリル付きだったり、毛糸のモチーフ編みを当てていたりします。
マントの大きさは150cm四方くらいでしょうか。化繊入りだと思われます。
3枚目の写真は、夫たちが担当する道路拡幅補修工事のタンソバ道路です。
助手席に座る女性もべべマント!
フリル付きだし、鮮やかです。
べべマントのベロ(自転車)マダムだっています。
赤ちゃんの保護のためのべべマント。
フリルを付けたり、刺しゅうをしたり、毛糸のモチーフ編みを付けたり。
色合いだってきれいです。
きっと、モトにまたがるべべマダムたちの自慢のマントなのではないかなあと思うのです。母親たちのひそかな楽しみだと感じるのですが。
で、何に対する保護かというと。
我が家の博学運転手の話では、
① 太陽の光を遮る。(ごもっとも!)
② 埃から守る。(承知!)
③ 風からの防御!(??!)
風、が来ました!
なるほど。
ブルキナファソの人は、風がいろんな病気を運んでくると考えるのだなあと言うことは、昔話の聴き取りをしていても感じることです。
ウィルスを運んでくる、というより、悪い魔物(悪運)を運んでくる、と考えられているように思われます。
赤ちゃんを外の木陰に出して昼寝をさせた後、原因不明の熱が出たりすると、ああ、風が悪いものを運んできたのだ、と言って、顔や腕に傷をつけて、そこに煮詰めた薬などの生薬を塗り込んで病気を治した(悪霊を退治した?)という話をここの人から聞いたことがあります。
だから、エアコンの風も体に良くないのだと運転手は言うのです。
確かに。日本でも昔の人たちはそう言っていましたっけ。
96歳のわが父も、扇風機はもちろん、エアコンも体に良くないのだ、お前たちのためだ、と言って、エアコンを取り付けてくれなかったことを思い出します。
ということで、ファッショナブルな赤ちゃん防御マントでワガドゥグの町は、今日も華やかです。
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