ブルキナファソは、ゴマ生産が盛んな国と言われます。
また、バオバブの実は(葉っぱもですが)食用として(手を変え、品を変えて現れて)ここの人たちの食生活になくてはならないものだし、カリテ(シアバター)の実は食用だけでなく肌の保護クリームとしても有名だし、モリンガの葉、ケンケリバの葉、シトロネール(レモングラス)の葉、ハイビスカスの花びらなどのお茶も豊富です。
喉に良い生姜も蜂蜜もふんだんに使われます。
地元の市場に行くと、豆類などの乾物の店がよく目につき、乾燥食材が豊富だなあと思います。
そんなことに思いを巡らせていたら、現地の子どもたちの普段のスナック菓子としてとてもポピュラーな「バオバブ落雁菓子」が食べたくなりました。
夫の事務所員にバオバブの粉を固めたスナックが食べたいなあ~というと、早速見つけてきてくれました。
この写真がそれです。
生姜入りのものと、ナチュラルなものがそれぞれに詰められた250g入りの袋2つです。
(バオバブの果実は酸っぱいので、どちらも加糖です。)
”La menagere africaine"
”The African housewife”
とロゴマーク入りでフランス語と英語で表示されて、ワガドゥグの住所と電話番号も記載されていました。
賞味期限も2022年3月まで、と書かれています。
社名を見て、ああ~この工場が女性だけで運営されて女性の地位向上を目標にした団体であったらなあ、そうしたら、わたしはお得意さんになるんだけどなあ、と想像力が掻き立てられました。本当のところは知りませんが、パッケージもしっかりして清潔だし、もちろん、味も上品な甘さで次回もここの商品を買いたいと思うくらいです。
このメーカーのもので、表面にゴマびっしりの薄いビスケットナチュラルと普通のゴマの砂糖味ビスケットも美味しかったです。特に、ゴマ薄ビスケットは絶品です。
(下の写真)
どれも一袋1500FCでした。
日本円に換算すると一袋約300円だから、こちらの人にしてはちょっと割高です。
でも、バオバブ落雁菓子は一袋に30本は入っているから1本10円。
わたしの子どものころは、♪10円あったらチロルチョコ~♪というCMがありました(昔は3個つながりで10円でしたっけ。)が、ここの子どもたちも小銭をもらって駄菓子屋にバオバブ粉菓子を買いに走る日常だ、と聞いたことがあるからまさにぴったり重なるような・・。
でもやっぱり、包装もしっかりしている分、高めの売値設定だとは思います。
しっかり知りたくて、事務員さんに訊いてみました。
子どもたちが駄菓子屋でばら売りのバオバブ粉菓子を買うと、だいたい25FC(約5円)だそうです。でも、村の子どもたちはバオバブの大きな種を買ってむしゃぶりついて(!)食べるから、種1個を100FC(約20円)で買うのだそうです。もちろん、自分で種を木からもぎ取るんだったらタダよ!、と笑いました。
このバオバブ粉菓子は昔々から本当にブルキナファソの子どもたちには大人気のスナック菓子であり続けているんだなぁと感じます。
地元のスナック菓子でおやつタイムを楽しめるのもうれしいことです。
現地所員に紹介してもらってよかった!