朝の地元スーパーマーケット前風景 |
昨日、2022年2月22日と2が並んだ日。
朝8時頃、夫の事務所への途中にある地元のスーパーマーケットでおやつのビスケットを買おうと立ち寄ったときの話です。
レジに並んでいると、わたしたちの後ろに小学校5,6年生くらいの女の子ひとりと男の子二人が私たちを見て、わ~シノワだ~、とひそひそ話しています。アフリカでは、アジア人を見るとよく中国人だと見下げた感じで言われますが、この子たちの言い方にはそんな響きを感じません。多分、アジア人が珍しくって、中国人かなあ、と興味本位で話していたのでしょう。
わたし 「ちがうんだぁ。わたしたちは日本人なのよ~。」
かれら 「え、日本人。ナルト、キメツの国だ。」
わたし 「あら、その物語を知ってるの。」(びっくりもし、うれしくもなる。)
かれら 大きく、ウンウン。(目が輝いている。)
わたし 「日本はここから遠い、遠い国だからねえ。」
かれら はて? と、視界を漂わせる。(日本の国がどこにあるのか想像もつかない?)
わたし 「わたしはねー。あなたたちの姫さま、イエネンガさんのことが大好きなんだあ。」
かれら 「わあ~!」(目がさらに輝く。イエネンガ姫の物語はブルキナベは皆知っていて、敬愛される女性なのだなあと今回も痛感。)
素直なかわいい子どもたち。身なりもしっかりして学校の制服を着ていました。きっと裕福な家の子どもたちなのでしょう。事務所の女性に聞くと、ワガドゥグのテレビでも、ナルトや鬼滅の刃のアニメが放映されているそうです。かれらは、日本の国がどこにあるのかわからなくても、ナルトやキメツの漫画が日本からのものだと知っていたことになんだかうれしくなりました。
勉強がんばんなさいね、はーい、と言って手を振ってお別れしました。
子どもたちは、これから登校なのでしょう。
こんな他愛もないやり取りを楽しめるのもあとわずかです。
10日前にワガドゥグでクーデターが起こって軍が政権を握り、早くもテロリスト討伐に乗り出したと聞きます。国民を守るために、国内にはびこるテロリストたちを全滅させるという目標を持って軍のリーダー、サンダオゴ将校は実行を始めたようです。
その目標を達成したら、かれは身を引いて、政府の長は民主的に選挙で選ばれるだろう、とはわたしの周りのブルキナファソの人たちの見解です。本当にそういうシナリオで進んでいけばいいのですが。
国の将来は、子供たちの手にゆだねられます。
国の健全な発展のために必要なものは、しっかりした学校教育だと思うし、この国人たちも認めるところでしょう。
政権が安定して、国民の暮らしが安定してこそ、子どもたちの精神は落ち着き、良い教育を与えることができます。
昨日出会った子どもたちが、そしてすべてのブルキナファソの子どもたちがしっかりした環境に守られて成長していきますように。
子どもは地球の宝物です。
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