はい。
はげはげのコースで、グリーンも重油?ミックスの砂地です。
それでも、ブーゲンビリアの花は咲き、木も点在しています。
ゴルフクラブ保護の観点から、フェアウェイの中では、練習用の芝生マットを敷いてプレイ可、という規則もありますし、ボールがスコーン!と気持ちよく飛んでも、着地点に石があれば、びっくりするような動きをみせてくれるボールです。
これもまあ、神のみぞ知る、で実力外の”運”も試されるという醍醐味も味わえるコースだと言えます。
ワガドゥグで、わたしは昨日初めてコースに出ました。
朝7時半にホテルを出て、ゴルフ場に着いたときはもう太陽はギラギラに輝いていました。
やっとコースの半分近くまで行ったぞー、というときに、夫が、
「セミだ!、セミが鳴いているぞー!」
と叫んだのでした。
あれほど、アフリカで探し求めて、出会うことのなかったセミを遂に発見!
というか、プレイ途中だった(その時点で、もう熱中症気味だった)から、セミの姿を探すことはできませんでしたが、確かにしっかり、セミの声を聴いたのでした。
世界三大熱帯雨林に位置する中央アフリカでも、コンゴ民主共和国でも、ケニアでも、南アフリカ共和国でも遂に聴くことのなかったセミの声。
知人に訊ねても、エジプトでも、セネガルでもマダガスカルでも、セミはいなかったのだそうだ。
フランスでも、パリにはいなくて、夏の南仏にだけ棲むセミたち。
南仏では、お土産屋では、セミの声を録音したものをスピーカーで流していたくらいお馴染みだった蝉の声。
日本の夏は、セミの鳴き声の大合唱でした。
これは、日本の我が家のトイレ壁にへばりくっつく陶器のセミたちで、南仏で買い求めた(あるいはプレゼントされた)わたしの宝物です。
南仏では、セミは幸せを運ぶ、と言われているのだそうです。
おっと~。
中国でも、翡翠の石で作ったセミをかばんにしのばせておくと、幸運がおとずれると言われているのだとか、いつかの機内誌(ANAだったな)で読んで納得したこともありました。
・・・と知人に言い振り回していたら、ほい!、っと翡翠のセミをプレゼントしてくれました。はい、もちろん、わたしのポーチに入って、ワガドゥグまで来ています。
それから、茶道をする友人から、木箱入りの古い茶さじをいただきました。セミの形の茶さじでした。
これらも、わたしの宝物。
はて、ワガドゥグのセミはどんなセミだろう。
キャディに訊くと、小さいよ、って。
Miel(はちみつ)を集める虫と同じ虫さ、って。
???
またまた、ご冗談を。
でも、かれは本気で言っていました。
まあ、キンシャサでも同じことがあったな~、と思い出されます。
当時の我が家の家政婦さん曰く・・・。
黒くて羽を持った虫でしょ、ジーンジーンと鳴くでしょ。もちろん、我がキンシャサにもいますよ。食べると美味しんですよお。あ、ちょうど今の季節、市場に行くと売ってますよ、見つけたら買ってきましょう。
雨季の終わった9月のことでした。
日本語の上手なコンゴの女性にも確かめたら同じことを言うので、楽しみに待っていたら、なんと!
持ってきたものは、夜に鳴く、コオロギ、だったという苦い思い出話。
たしかに、日本でも緊急非常食にぴったり、栄養満点、しかも養殖にも向いているということで、コオロギ食がひそかに脚光を浴びてきているようですが。
ちなみに、ここのキャディに、ミーンミーンと鳴くあの虫を食べるのか訊いたら、食べません、と言うことでした。なぜか、安心。