”Pain de singe"(おサルのパン)と呼ばれるバオバブの木の実2020.1.29.朝 |
長さ約30cm。
これで一つ150フラン!日本円で30円。
枝から実をもいで運んでくる賃金でしょう。
この写真で見ると、表面はさつまいもの皮のようにざらざらしているように見えますが、おサルのパンはとても硬くて、表面はアフリカ人の髪の毛のような羽毛がびっしり生えているのだそうです。その羽毛の名残りが上の写真の実の右部分に白っぽく残っています。
その羽毛が肌に刺さると、とってもかゆいんだ、と子どもの頃を思い出すようにコックのおじさんは話してくれます。
振ると、マラカスのようにカシャ、カシャと音が出ます。
中身が乾燥して、たくさん入った種が動くのでしょう。
”おサルのパン”の季節は、12月、1月、2月かなあとコックのおじさんは言います。
実が熟して乾燥してくると、自然に木からポトンポトンと落ちてくるそうです。
子どもたちはそれが待ちきれずに、棒を投げて実を取るのだと言います。
おサルさんは、器用にバオバブの枝に登って実を取るのだそうですが、人間がバオバブの木に登るのは危険なのだそうです。
堅い実を割って、また、コックのおじさんはおいしいバオバブジュースを作ってくれて、そして、種を水に浸けてきれいに種だけにしてわたしにプレゼントしてくれるのでしょう。
楽しみ、楽しみ。
カルピスのようなバオバブジュースはわたしの大好物です。