ワガドゥグ市内のイエネガ姫像 |
ブルキナファソの人口の60パーセントを占めると言われるモシ族の人々に古くから伝わる、イエネガ姫の物語があります。
イエネガはモシ王国の最初の王の母です。
(イエネガでもイエネンガでもどちらも言うのだそうですが、ここでは、イエネガに統一します。)
モシ王国を建国したウエドラオゴ王の母親、イエネガのたくましくも美しい女性の物語を、わたしが小さい頃夢中になって観たアニメ「リボンの騎士」の作者、手塚修虫さんはもしや知っていたのでは?、とも、「風の谷のナウシカ」を描いた宮崎駿監督もイエネガ姫を下地に物語を膨らませたのでは?、とも勝手に空想して(失礼)、わたしには日本の巨匠が描いたこの2人の主人公(サファイヤ王子とナウシカでした)が、イエネガ姫と重なってみえてしまうのでした。
イエネガ姫の物語は、はるか遠いアフリカの、小さな国が林立して戦いを繰り広げる時代の伝説です。
最初の写真の銅像は、ワガドゥグ市内に立つイエネガ姫の像です。
この像の立つ小さな一画は、庭園(JARDIN YENNENGA)になっていて、食事などができる庶民の憩いの場になっていると言うことです。
また、その庭園を囲む鉄柵には、馬にまたがるイエネガ姫の雄姿も描かれていました。
イエネガ庭園の柵に描かれた、馬上のイエネガ姫 |
弓と槍を持ち、馬にまたがって敵と戦うイエネガ姫の雄姿を、わたしは、勝手にりりしく美しく思い描いていたんだと改めて思いました。
(得てして、歴史上の人物は美化されやすいですからね。)
だから、この像を見た時は、正直、がっかりでした。
こんなにがっしりした姫ではなかったはず。だって、「イエネガ」と言うのは当時の部族の言葉で「細い」という意味で、実際にイエネガは細い体型でしたが、乗馬も弓、槍もとても上手に操ったと言い伝えられているのです。
どっちかと言うと、こっちのイメージかな。
戦闘姿のイエネガ姫像(真鍮製・ワガ2000のタイマッサージのサロンにて) |
ワガドゥグの街中のイエネガ姫の銅像の足元には、だれが供えたのか、かごに入った花が飾られていたのには心和まされました。
今も多くのモシ族から慕われるイエネガ姫の物語は、次回、わたしの絵本屋ブログのほうからワガブログのほうに引用して、ご紹介しましょう。
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