夫は、バナナを筆頭に、マンゴーもパパイヤもパイナップルも、熱帯フルーツ大好き人間。
仕事の合間に屋台で果物ばかりをやけにたくさん仕入れてきます。
やめとくれー、って感じ。
今朝も、ああー、太陽の香りだぁー!、とか幸せな顔して、マンゴーを食べていました。
確かに、ワガドゥグのマンゴーは筋がまったくなくてトロンとして超熟ではあります。
でも、わたしは、熱帯のしつこいこってりした甘みが、苦手。
口にまとわりついてくるような、バニラ味、というのか。
上の写真は、ワガドゥグ市内の道路端の”パイナップル手押し車売り”を映したものです。
(手前のバイクにまたがって運転するマダムの存在がやけにデカイですが。)
ワガドゥグの町に来てからというもの、このアナナ売りの簡易手押し車を町でよく見かけます。
”アナナ”とは、フランス語でパイナップルのこと。
初めてバンギ(ここも旧宗主国がフランスで公用語はフランス語でした)で、パイナップルを指して「アナナ!」と叫ばれた時は、冗談かと吹き出してしまいました。
だって、接頭語みたいに”B”を付けたら、バナナ、ですもん。
まあ、いいですが。
このアナナ売り手押し車からアナナを買う時、ブルキナベ(ブルキナファソの人)たちはその場で皮をむいてもらって即ほおばっています。
果汁たっぷりだから、渇いた喉に優しいのでしょうね。
話は逸れますが、道端の飲み物といえば、ビニル袋に水を入れて口を縛ったものを保冷庫様の箱に入れて手押し車で売り歩く姿も見かけます。その冷たいであろう(想像!希望!)水を買い求めた母親が、木陰で涼む小さな我が子に飲ませる光景には和まされます。
いかんせん、ここはサヘル地帯。猛暑で乾燥して埃っぽくて、外にいると喉はカラカラになります。
さて、このアナナ売りのお兄さん、お姉さん方はアナナの皮を上手にくるりと剝いて、手押し車の中の一ヵ所にまとめて入れています。その、アナナの皮は溜めておいて家畜用の餌として売るとお金になるのだと、と我が家の運転手は鼻を高くして説明してくれました。
まさに、環境に優しい、を実行しています。
アナナの熱帯フルーツ味は、わたしの中ではまだ許せるかな。
小さい頃、パイナップル缶を冷蔵庫で冷やして食べるときの至福感を思い出すからかも。
遠い暑いよその国からやって来た五円玉のバケモノみたいな恰好をしたパイナップル缶は貴重なものだったと記憶しています。
この前、にんじんを千切りにしたものにアナナの細切れを混ぜて、ピーナッツと共にドレッシング和えにしたサラダを我が家のボーイさんが作ってくれましたが、これは素直に美味しかった!
このアナナは、ブルキナファソでは採れないのだそうです。すべて隣国のベナン産のものだ、とは我が家の運転手さんの話ですが。
マンゴーは、南のボボデュラッソから運ばれてくるのだとも運転手さんは教えてくれました。
せっかくアフリカにいるのだから熱帯フルーツを堪能すればいいのですが・・。
でもやっぱり、バナナ、マンゴー、パパイヤはちょっとごめんなさい気分です。
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