2019年4月29日月曜日

白いカイユ、拾ったぞ

 白いおかゆではありませんぞ。カユイ、でもありませんぞ。
フランス語で、石のことを、カイユ、と言います。
 "Le caillou"  一緒に覚えましょう。

さて。わたしは、昔々、石ころを拾って持って帰ることが大好きな子どもでした。
ただいまー、っと帰って玄関左の下駄箱の上に拾った石ころをポンと置いて台所に入ってゆくのでした。
だから、下駄箱の上は、石ころがごろごろしていました。

で、還暦を過ぎても、まだ石ころに目が行ってしまいます。
はげはげ、土むき出しのワガドゥグゴルフ場には、なぜだか白い小さな石ころがごろごろしています。でも、プレイ中に石ころ拾いなんぞ、できません。夫の罵声が即、飛んできますから。

一つだけ、平べったい白い小石を見つけて、こっそり、グリーン周りのマーカー用にしましょうとポケットに忍ばせました。
昨日のプレイ中でのことです。




2センチにも満たない小石。
これがわたしのマーカー用になった石ころです。
白い氷砂糖のような小石が、プレイしているとやたら目に付くのです。拾う余裕はないのだぞ、と我が身に言い聞かせつつ、毎回、後ろ髪引かれる思いで先へ進みます。


思えば、小さい頃、地面にカカシのケンケンパーとか、鉄棒下のケンケンパーのラインを棒きれで描いてルールを決めて遊んでいました。
遊び仲間皆それぞれが、「テシ」と呼ばれる平たい小石を持っていました。
順番でそのテシを投げて、テシが入った枠内には足を踏み込んではいけないのです。その枠内を飛び越えてケンケンパーで往復するという単純な遊びでしたが、女の子の人気の遊びでした。
だから、テシ選びにも余念がありませんでした。テシ選びは肝心かなめ。
だって、ここぞと決めた枠内にぴたっと入れないとだめなのですから。ぴたっと石を入れるためには、ころころ転がる丸い石ではなくて、平たい石が良いとされていました。
そんなわけで、遊んでいる最中でもおつかいの途中でも良いテシになりそうな石を見つけると、そーっとポケットに突っ込んでいました。
もう半世紀以上も前の北九州でのことです。これは北九州地方だけの遊びだったのかもしれません。


そんなことを思い出して、昨日、この平たい白い小石を拾って、「テシ」ではなくてゴルフのマーカー用にしたのです。

それからさかのぼって1週間ほど前にワガドゥグから70kmちょっと離れたところにあるワガドゥグ動物園に行ってきました。動物園の話は別の機会に譲るとしましょう。
そのはげはげ、土むき出し(はい。ここは、サヘル地帯!)の園内にもやっぱり、白い石がごろごろしているではありませんか!
あまり入場者がいなくて(入場料必要)踏まれていないせいか、石の大きさもゴルフ場よりデカイ!
感動!!
散歩する感じで回ったので、わたしが足を止めても文句言われない!!!
しめた!っと思って、わたしなりに吟味して、石ころ拾いを楽しみました。何をしに動物園に行ったのでしょう。
成果は、これです。



 
下の2つの茶色い石は、ちょっとキャラメルっぽくて光沢もあるようで目に留まったのでした。ご愛敬です、これも一緒に仲間に入れてあげましょう。
この白い石がダイヤモンドだったらなあ。
それでも、きれいでしょ!

なんで、ここ、サヘル地帯にこんな白い石がごろごろしているんだ???
と動物園の帰り道の車の中で考えていたら、前に、白い石を満載するトラックが走行していました。赤茶色の土を浴びて、全体がオレンジ色っぽく光っていました。
きれいー!
道路現場か何かに使うのでしょうか。
夫が言うには、白い石はもろいから、道路工事には使わないと言うことです。
では、なぜ?
知りたいもんです。

わたしの石ころ拾いの趣味は、6歳の孫娘にしっかり受け継がれたようです。不思議ですねえ。

あ、それから、これはわたしの50年後の考察ですが。
「テシ」と訳も分からずに言っていたこの言葉の語源は、「定石」からきたものなのでしょうかねえ。国語辞典を引くと、読み方は、”じょうせき”となっていますけど。
これまた知りたいもんです。

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