2019年5月21日火曜日

衝撃のファソダンファニ探訪・最終編

さて、4つの疑惑を抱えたまま、いよいよ最終回。

衝撃のファソダンファニ探訪を終え、あのマダムとあの家内工場は何だったんだろうと、幻影のようにも思えてきた、数日後・・・。

というか、昨日の日曜日、朝のゴルフを終えた後、夫のプロジェクトに絡むフランス人が夫婦で世話役をする乗馬クラブの大会があるからどうぞーとお誘いを受けて、行ってきました。
小じゃれたパイヨットの中にカウンターといくつかのテーブルや椅子が置かれていて、憩いのスペースになっています。
馬場では競技会前の練習風景が繰り広げられていました。
今回で見学2回目です。

その会場の入り口に、ワガドゥグのアーティストたち、食品販売の人たちがそれぞれに小さなブースに分かれて店開きをしています。
なかなかセンスの良い商品、高品質のものばかりが並んでいて、きっとフランス人仲間の御用達のブランドブースなんだろうなと思われました。
小物として、ブルキナファソのカゴ製品も鉄や銅の製品や、ベンチやスツールたち。絵やカード、それから楽器(これはちょっといただけなかったかな)も見つけました。
食品として、瓶詰ジュースや、果物の乾物、ナッツ類、ショウガ入り手作りクッキーもあります。瓶詰ジュースの販売会社は1ケース単位で売って運んでくれて、空瓶は回収に来るのだそうですよ。環境問題にも配慮してるなあとひとり感動の渦の中へ。
布製品として、染色されたテーブルクロスや、ベッドカバーも・・・。

~っとワクワクしながら見ていたら、視線を感じました。
くるっと振り向くと、ニッカアーと笑う、あ!あのマダムだ!!!
たくさんのカラフルなファソダンファニの小物を所狭しと並べたテーブルを前に満面の笑顔でわたしを見つめていました。
おお~。マダムじゃないのお。HPを見ると、おしゃれなブティックだとばかり思って行ったら、とんでもない。マダムんとこは工場だったよねえ~、まったくぅ~と言ったら、またまたニッカアーと笑います。


ニカマダム(と呼ぶことにしましょう)んところでは、こんなにきれいなファソダンファニの織布を織っていたのだという感動がまず沸き起こりました。
本当にきれいな色糸を混ぜ合わせて織られています。

わたしが手に持っているのは、カラフルなファソダンファニで作られた大ぶりのピアスたち。もう、ほんっとにオシャレなピアスたち。全部買い占めたかったけど、それは道徳に反すると思い、せめても10個ほど、と思ったら、すごい眼差しで夫が見つめておりました、わたしを。
で、4つに絞り、18000FC!、とニカマダムが言うところを、15000FCを出すと、夫が手に持っていた500FCのお札をさっと取って、これでいいことにしましょう、と言ってまた、ニッカアー。
参りました。

テーブルには、これまたカラフルなファソダンファニで作られたセカンドバッグも並んでいました。
しかし、このセンスの良い小物たちは誰の発案なのだろう?
すると、ボンジュール!、と細身のオシャレな若い女性が現れました。

あ、これはね、わたしの次女。今、コートジボアールにいるのよ~。と自慢げに紹介されました。



もしかしたら、ニカマダムの次女の女性がニカマダムのブランド商品、”Faso Beautex”のHPを立ち上げ、企画も次女さんがやっているのかもなあ、なんて思ったのでした。
ショールかなと思われるものも、もっと厚手で波を打っている織地の足マットもカラフル展開されていました。
なあんだ、あのとき制作中だったファソダンファニの織布は、こうやって小物製品になっているんだ、と合点がいきました。

しかし、このニカマダムさん。ホントにアフリカの大地にドカッ!と立ち、ニカアーっと笑いながらこれからも生きてゆくんだろうな。
家内工場の建物の中の子どもたちの喧騒が、本当に職工さんたちの子どもたちだとしたら、ニカマダムさんを心から尊敬するなあ。まさにあの空間は託児所でした。

あー、かのじょのとこのピアス、全部欲しかった、マジ。
わたしの耳は穴無しだから、ひとつずつペンダントヘッドにしてもかわいいと思う。
日本の代理店になりたいっす。

以上、ブルキナファソの伝統工芸品の一つ、厚手のコットン100%の織布、ファソダンファニを3回にわたって紹介しました。

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