2021年12月25日土曜日

Joyeux Noel ! ~ ワガドゥグから世界の平和を祈って

 


Joyeux Noel !
世界じゅうの皆が幸せな12月24日を過ごせていますように。

以前にも書いたかもしれませんが、ブルキナファソの人たちはそれぞれの持つ宗教にとても寛大だなあと感じます。
イスラム教のお祭りの時は、イスラム教徒の家に集まってお祝いをし、クリスマスの時は、キリスト教徒の家に集まってお祝いをすると聞いたときは、感動しました。世界で神は一人だけ。神に近づこうとする方法が異なるだけであって、皆が祈る神様は一つ、同じなんだよ、と夫の事務所の女性から聞いたとき、涙が出そうになりました。
なんで、こんな簡単なことを世界に一部の人たちは気が付かないのだろう!

わたしはキリスト教徒ではないけれど、かれらが示す、寛大な気持ちで世界平和について祈る日にしようと思います。

2年前に行ったワガドゥグ大聖堂横のイエス降誕小屋を売る露店が立ち並ぶ光景を、わたしはやっぱりもう一度見たくなって、事務所の女性と敬虔なキリスト教徒の運転手に同行してもらってクリスマスの3日前に行ってきました。



石膏で作った降誕小屋や人形たち、そして、イエス様やマリア様の柄のアフリカンプリントの布地やツリーも並んでいて、やっぱり圧巻でした。
お客さんは少なかったです。同行してくれた女性が、コロナ禍で外国人が本国に帰国してしまってこの国の経済が滞ってクリスマス用品を買う余裕がないということと、外国人のお客さんがいなくなったから、というのが理由だというのでした。

わたしは、駐車場から車を降りるときにポケットに2500フランと携帯電話だけをもって露店の中に入っていきました。大きな降誕小屋は買えないけど、小ぶりのマリア様や赤ちゃんイエス様、ヨセフ様の人形を選びたかったのです。
ワガドゥグ大聖堂横の露店でみかけた人形は、何年も前に訪ねた南仏で土をこねて作った素朴なサントン人形のようだったはず、と2年前を思い出して行ったのですが、わたしの想像していたものとはちょっと違っていました。
こちらは、石膏を固めたもので、色を塗った人形はなんとも粗末なものでした。
冒頭の写真のように一部だけを色塗りした人形もあったのだけど、ちょっと大きめだし・・・。
最後に迷いに迷って、顔かたちの良いマリア様、赤ちゃんイエス様、ヨセフ様、羊の4体を選んだら、クリスマスネクタイのムッシュは8000フラン!、と言ってきました。
えー、高い!わたしは2000フランにしてと頼んだのですが、話にならないという顔をされたのでした。わたしは、素直に、ポケットに手を突っ込んで、ごめん、わたし今日2500フランしか持ってきてないのよ。
ムッシュから、アンタはブルキナベみたいだ、と言われて大笑いされたあと、あっさりいいよ、持っていきな、と言ってくれたのでした。傍で見守っていた秘書のお姉さんも運転手も笑っています。現地の人は果たしていくらで買うのでしょう。
事務所のお姉さんはイスラム教徒だから買ったことないからわからない、というし、運転手は、お姉さんが作ってくれるからやっぱり買ったことがないのだそうです。
写真撮っていいかと許可をもらってバシャバシャ撮影して、ついでに、ムッシュと記念撮影に応じてもらって、大満足したのでした。

降誕小屋の露店ムッシュと。


ムッシュが手に持っているビニル袋の中身が私が入手した4体の人形たち。
帰宅して早速部屋に飾り、クリスマスを迎える用意をしたのでした。



ワガドゥグの大切な思い出になるでしょう。

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