2021年12月14日火曜日

ワガドゥグの大きな木の下の野菜果物屋さん

 夫は本当に果物が好きで、それも不思議なことに美味しいものを選ぶ目利きです。
買うところは決まっていて、工事現場のタンソバ道路脇にある野菜果物屋さん2か所か、ワガ2000の肉屋斜め前の野菜果物屋かのどちらかです。
品ぞろえがよくて、サラダ菜やネギの新鮮なのが買えるのはワガ2000のほうでしょう。
大きな木の下の理路整然としたひな壇にきれいに商品を並べています。
下の写真は、昨日、ゴルフ帰りに寄ったときのものです。


写真には載っていませんが、お店の右端には、かごに入って麻袋の布で覆ったとてもみずみずしいサラダ菜や小口ネギも売られています。なんとカリフラワーも小ぶりではありますが、新鮮なものが買えます。
マダムの右手のところには大きな縦楕円の黄色いカボチャも見つけました。
ここのかぼちゃは煮つけには向きませんが、カボチャスープにするともうほっぺたが落ちんばかりの美味しさです。コロナ禍で帰国する前に我が家でコックさんをしていたセイドゥおじさんのカボチャスープは天下一品でした。
これだけの品ぞろえと新鮮な野菜、果物を見渡すと、やっぱり農業国、ブルキナファソだと感動します。
とはいえ、リンゴはチュニジア、モロッコからの輸入品だそうです。それでも(小ぶりですが)5個で1000F、ということは1個40円。とてもおいしいリンゴです。
特筆すべきは、ブルキナファソで初めて日本のような縞模様のスイカを見たということです。スイカは雨季明け後から旬に入るようです。そして、だんだんとワガドゥグ産のスイカは姿を消していき、ガーナからのスイカが入ってくるようになって、スイカの季節は終わりを迎えるのだと聞きます。あと2か月くらいでワガドゥグ産スイカは終わって、ガーナからスイカが入ってくるようになると言われ、値段は高くなるそうです。
ところで、縞模様のスイカは事務所の秘書の女性の話では、全てガーナ産だと言い張ります。でも、ここの木の下野菜店のマダムはどちらもブルキナファソ産だよと言っていました。
昨日聞いた値段は大玉一個が縞入り、縞なしとも1500Fだと言っていました。どっちが美味しいの?と聞くとどっちも美味しいよ、だそうです。
ちなみにスイカ右奥の黄色いカボチャも一玉1500Fとマダムから聞きました。



いつも美味しいスイカを選んで買ってくる秘書の女性は、縞なしスイカしか買ったことがないから、縞模様のスイカが美味しいかどうかわからない、とのこと。日本のような縞模様入りのスイカは品種改良されてまだ新参者なのでしょうか?
秘書の女性は、重くて、叩いてポン!と良い音がするのが美味しいスイカを選ぶコツだと言います。
実際にかのじょが選ぶスイカは全部大当たりです。


これは先週、かのじょが買ってきてくれて皆で食べたスイカです。果汁たっぷりで美味しいことこの上ありませんでした。無地のスイカでした。
中央アフリカのバンギでも、コンゴのキンシャサでも無地スイカしか見なかったし、買っても中身が真っ赤じゃないし、おいしくなかったことを覚えています。
パイナップルはいつでも見かける果物です。でも、ブルキナファソ産ではなくて、ある人はベナンからのものだとか、カメルーンからだとか言います。
ガーナ、ベナン、トーゴからは陸路で大型トラックが頻繁に行き交っているから、ブルキナファソ産のものだけではなく、隣国産の野菜果物も輸出入が盛んなのでしょう。

トマトも完熟でおいしいです。
つい先日、旬が終わったマクワウリも夫が選ぶと大当たりです。
昨日、ここの野菜果物屋で見つけて買ったマスクメロンも小ぶりでしたが、熟れてとても美味しかったです。
わたしは、熱帯フルーツが苦手なので、バナナ、パパイヤ、マンゴーは選びません。
バナナ、パパイヤは年中買えます。でも、マンゴーの季節は、3月、4月、5月に限定されます。
夫の言うには、オレンジとミカンの中間のような果物で皮をむきやすい”タンジュロー”という柑橘果物は絶品だということですが、6月、7月、8月が旬だということで残念ながら食べたことも見たこともありません。
年が明けると、苺の季節です。ワガドゥグ産の苺は日本の”あまおう”のように大ぶりではないけれど、甘さ美味しさから評価すると見劣りはしないと断言できます。


正面から見ると整然とした店構えですが、後ろに回るとご覧のような有様…。
ま、ご愛敬、ということで。
夫が言うには、「木の下野菜果物店」はワガドゥグでトップを行く新鮮さと品ぞろえだ、と太鼓判を押すのでした。

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