2022年1月11日火曜日

ワガドゥグのガレット・デ・ロワ焼き菓子とフェーヴ


 "Galette des rois"~王さまの菓子、と言われる公現祭のときに食べられる焼き菓子です。

ワガドゥグでも絶対に見つけるぞと思っていたので、わたしたちが暮らすワガ2000近辺のケーキ屋さんでガレット・デ・ロワを見つけたときは大喜びでした。
1月6日の公現祭(東方の三博士が誕生したばかりのイエス様を祝福し礼拝するために馬小屋を訪れたことを祝福する日)を祝う焼き菓子です。

フランスでは1月いっぱいはケーキ屋さんで売られていると聞きます。
この焼き菓子の中に入っている陶器製(ふつうは・・)のフェーヴと言われる小さな”オマケ”が入っていて、取り分けられた自分の一片にフェーヴが入っていたら、その日一日中、その人(子)が王さまや王女様になれるというお楽しみもあって、にぎやかに行われる行事だと聞きます。
わたしは、娘がフランスに嫁いだことで知ったお祭りだったように思います。
娘たち一家は、このフェーヴをたくさん集めて楽しんでいます。

わたしも、キンシャサで2軒のケーキ屋さんのガレット・デ・ロワを買って、陶器製のフェーヴを持っています。アフリカ風のフェーヴだったらどんなにかうれしかったでしょう!
でも、違っていて残念。それでも、キンシャサの思い出のものです。

さあ、ワガドゥグでもフェーヴを集めるぞ、と思っていましたが、見つけたのは、一軒のケーキ屋さんだけでした。
喜び勇んで買ったのですが、アーモンドクリームもパイ生地もちょっとパサついて味はいまいち。でも、そのケーキ屋で働く友人が安くしてくれたのでシメシメ~。

さっそく、店内で紅茶を頼んで友人と四分の一を分け合いっこしていただきました。
もし友人のところにフェーヴが入っていたらわたしにちょうだい、と厚かましく言ったのでした。
でも、二人のケーキの中には入ってなくて、しょんぼり。
帰宅して、残りを四分の一ずつにして3パック冷凍庫に入れました。

そして、昨日1月9日に、そのうちの1パックを解凍していただくと・・・。
見つけました!




ちょうど、ナイフを入れた割れ目に入っていました。
やったー!
もしや、ワガドゥグのはフェーヴなしのガレット・デ・ロワかも、という疑惑も浮上していたところだったので、白い小さなものが見えたときは飛び上がらんばかりでした。
が。
なんと薄っぺらい、プラスティック製の王冠だった・・・とさ。

陶器じゃないとつまんなーい!
と駄々をこねましたが、お友だちが値引きしてくれたし、このお菓子についていた紙の王冠を運転手さんに、あなたのお子さんたちにどうぞと渡すと、彼はとっても喜んでくれたし!子どもたちが大喜びするでしょうと、運転手さん自身も有頂天でしたもん。

そんなすべてが、ワガドゥグのガレット・デ・ロワの思い出としてわたしの心にしまい込まれました。
(ガレット・デ・ロワの丸いまんまの写真を撮ることすら忘れた1月6日だったのでした。)

0 件のコメント:

コメントを投稿